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仕事の魔法

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仕事の魔法

Written by: 中村 信仁
Narrated by: 西村 真二, 米田 基裕, 大橋 俊夫, 入江 崇史, 志葉 丈瑠, 井門 宗之, 坂本 咲子, 中川 奈美, 山田 太郎, 鷹生 唯空
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About this listen

~働くことは愛する人を守ること!~

一週間前、僕は東京へ戻ってきた。

「一日付けで営業部三課主任に任命する」

僕を迎えたのは一枚の辞令だった。

「営業って適当なこといって、お客さんの気分を良くすりゃいいんでしょ。俺、学生時代からかなりいい線いってましたから」

水口というその新人は、背もたれにダラしなく身体を投げ出して問いかけてきた。

僕の頭はめまぐるしく回転し続けていた。

初めて部下を持った。それも突然に。記念すべき最初の部下がこの男だ。

僕に部下の育成などできるのか・・・。

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「水口はなんで営業を希望したの?」

「言ったじゃないですか、小林先輩に憧れたって」

「それだけの理由?」

「そりゃあ、他にもありますよ」

「他って?」

「営業って自分の仕事の結果がハッキリ数字に出るでしょ」

「そうだね・・・」

「そこでトップだったら、最強ってことですよね」

「最強?」

「そうっすよ。会社の売り上げを支える男じゃないっすか。」

「水口はトップになりたいんだ」

「もちろんです、なにを当たり前のことを・・・」

「トップになってどうしたいの?」

「いいですか、トップになるってことは、誰よりも早く出世ができて、ボーナスや給料だって誰よりもたくさん貰えて、そうですね・・・。そうなると六本木あたりで業界人と飲み歩いて、その後はお決まりのモデルあたりの彼女を作って・・・」

「お決まりなの?」

「あたり前っすよ。そして誰よりもいい車に乗って、誰よりもおしゃれなマンションに住んで・・・あとは・・・」

「それって全部なんのため?」

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前作同様、完全ドラマスタイルにて収録。

返事の基本とその理由。部下に賭けてみる勇気の効果。使ってよい言葉、悪い言葉。「知っている」ことと「判っている」ことの違い。辛抱の大切さ。歴史と師匠に学ぶ人生の在り方。傍楽(働く)ことの本当の意味とは。

日々の生活に追われ、忘れかけていた仕事の在り方、生き方を教えてくれる一冊。

(C)Shinji Nakamura,2008
Management

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