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  • wisの谷崎潤一郎(2) 「刺青」「秘密」「柳湯の事件」

  • Written by: 谷崎 潤一郎
  • Narrated by: wis
  • Length: 2 hrs and 50 mins

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wisの谷崎潤一郎(2) 「刺青」「秘密」「柳湯の事件」

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Publisher's Summary

【解説】
刺青師の清吉が肌にさす針、抜く針の度ごとに、その光輝ある美女は悶え深い吐息をついた。針のあとは次第に巨大な女郎)蜘蛛の形を具え始め、やがて女の背一面に広がった。糸のような呻き声が女の唇にのぼり、蜘蛛の足は生けるが如く蠕動した …。美しいものを征服し、征服される官能の喜びを描いた谷崎潤一郎の処女作の 「刺青」。
夜毎、美しい女に仮装して人の目を惹く快感に酔う私の「秘密」…。しかしある日、人々の視線は美貌の女に注がれた。それは二、三年前に上海への航海途中の汽船の中で、暫く関係を結んでいたT女だった。浅草雷門での再会を約したその日、私はき つく目隠しをされて俥に乗せられた。その行き先を隠す女の「秘密」とは―。
「柳湯の事件」は、大正7年に発表された偏執的かつ官能的な犯罪小説の傑作。谷崎潤一郎は、耽美的、官能的な小説で知られる巨匠であるが、実は日本の創作推理小説界では先駆的存在であることは知られていない。かの江戸川乱歩は、その青年時代、谷崎ほど刺激的存在はいなかったという。ある日、弁護士のS博士の事務所に息せき切って飛び込んできた画家の青年が語る自分への殺人の嫌疑。湯屋で殺人を犯すに至る妄想。何でもヌラヌラしたものを見たり触ることに快感を覚える彼は、愛人にも、偏執的な愛撫や折檻を繰り返していた。ところが、彼女から逆に自分が殺されるのではないかという被害妄想にいつしか駆られ、ある日半死半生になるまで折檻を加えてしまう。倒れた彼女を置き家を飛び出すが、ふと通りがかった柳湯の湯船には、得体のしれない、足にヌラヌラと触れる物体が沈んでいた。それを彼女の死体だと確信するのだが――。

【朗読】wis
※透明感と落ち着きのある声で親しまれている女性朗読家です。
(C)2015 響林社

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